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飛行場情報放送業務
(ATIS)

- Automatic Terminal Information Service -


 空港へ離発着する航空機に対して、次の情報を提供するものです。
 (→放送例)
 航空機の飛来が多い空港では、管制業務を効率的に行えるように、上記の内容は、管制官からではなく、飛行場情報放送業務(ATIS)で伝達することになっています。

 そのため、パイロットが「管制承認」を要求する場合、あるいは、管制圏へ進入した最初の交信の時には、「何時何分発表のATISの情報を受信しています」ということを付け加えることが義務づけられています。
 (→交信例)



【放送例】
" NEW CHITOSE AIRPORT, INFORMATION DELTA, 0600
  ILS RUNWAY 01R APPROACH,
  LANDING RUNWAY 01R, DEPARTURE RUNWAY 01L,
  WIND 190 DEGREES, 5 KNOTS,
  VISIBILITY 10 KIRO METERS, SNOW,
  BROKEN 4000 FEET CUMULUS,
  TEMPERATURE 3, DEWPOINT 1,
  QNH 2993 INCHES,
  ADIVSE YOU HAVE INFORMATION DELTA "
(ニューチトセ エアポート, インフォメーション デルタ, ゼロシックスゼロゼロ
  アイエルエス ランウェイ ゼロワン ライト アプローチ,
  ランディング ランウェイ ゼロワン ライト, ディパーチャー ランウェイ ゼロワン レフト,
  ウインド ワンナイナーゼロ ディグリーズ, ファイフ ノッツ,
  ビズビリティ ワンゼロ キロ メーターズ, スノー,
  ブロークン フォア タウンザンド フィート, キミュラス,
  テンプリチャー スリー, ドゥユポイント ワン,
  キューエヌヘイチ ツー ナイナー ナイナー スリー インチーズ,
  アドバイス ユー ハブ インフォーメーション デルタ)

「新千歳空港、情報コードは「D」、(GMT)6時00分現在の情報です。 現在の着陸方式は「ILSによる滑走路01番右側への着陸」方式です。
 着陸に使用している滑走路は、01番右側、離陸に使用している滑走路は、01番左側です。
 風が190度方向から、5ノットの速さで吹いています。
 視程は、10キロメートル、現在「雪」が降っています。
 雲の状態は、4000フィートで5/8〜7/8の雲量で、積雲形態です。
 気温は3度、露点温度は1度です。
 高度計規正値は、2993インチです。
 (必要な時点では)情報コード「D」を持っていることを告げて下さい。」


【交信例】
 ジャスナ航空789便が、千歳進入管制レーダーと始めて、交信をする時。
(パイロット→管制官)
" CHITOSE Radar, JASNA AIR 789,
  Leaving FL250 for 150,
  We have information DELTA "
(チトセ レーダー, ジャスナ エア ゼブンエイトナイナー,
  リービング フライトレベル ツーファイフゼロ フォー ワンファイフゼロ,
  ウィ ハブ インフォメーション デルタ)

「千歳レーダー、こちら、ジャスナ航空789便です。
 現在、フライトレベル250から(フライトレベル)150へ降下中。
 ATISは情報コード「D」のものを受信しています。」


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