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基本用語の意味と発音
左右区分 単語表記 意 味 L LEFT 航空機から見て左側を使用する R RIGHT 航空機から見て右側を使用する
(例1)
「滑走路15番からの出発を許可します。」
→ " CLEARED FOR TAKE OFF RUNWAY 15 "
( クリアード フォー テイク オフ ランウェイ ワン ファイフ )(例2)
「滑走路27番右への着陸を許可します。」
→ " CLEAR TO LAND RUNWAY 27 RIGHT "
( クリアー トゥ ランド ランウェイ トゥー セブン ライト )
(例1)
「誘導路1番から滑走路へ向かって下さい。」
→ " TAXI TO RUNWAY VIA No.1 TAXIWAY "
( タキシー トゥー ランウェイ バイア ナンバーワン タキシーウェイ )(例2)
「誘導路H−1、J、C−10番経由で駐機場52番までの
地上走行を許可します。」
→ " TAXI TO SPOT 52 VIA H-1, J AND C-10 "
( タキシー トゥー スポット ファイフ ツー バイア ホテルワン ジュリエット アンド チャーリーテン )
伝達した内容が誘導路番号であることが明らかな場合は、「TAXIWAY」の単語が省略されることがあります。(例2参照)
(例1)
「福岡へ向けて出発の5分前になりました。
スポットは14番にいます。」
→ " 5 MINUTES BEFORE FUKUOKA, SPOT 14 "
( ファイフ ミニッツ ビフォー フクオカ スポット ワン フォア )(例2)
「誘導路T経由で駐機場7番までの地上走行を許可します。」
→ " TAXI TO SPOT 7 VIA T TAXIWAY "
( タキシー トゥー スポット セブン バイア タンゴ タキシーウェイ )
(例1)
(もっとも小さな修正で)飛行方向を167度に
修正して下さい。」
→ " FLY HEADING 167 "
( フライ ヘディング ワン シックス セブン )
(例2)
「現在の飛行方向から130度右旋回して下さい。」
→ " TURN RIGHT ONE THIRTY DEGREES "
( ターン ライト ワン サーティ ディグリーズ )
速度種類 単語表記 意 味 指示対気速度 (省略) 計器表示による速度(規定値) 対地速度 GROUND SPEED 真対気速度に風力成分が影響した実際の進行速度 真対気速度 TRUE AIR SPEED 性能表示、飛行計画用の速度 マック数 音速を基準とした比率で表わした速度。
前置きされる0(ゼロ)は「ポイント」と読み変える。
マック数表現の時は「KNOTS」という単語はつけない。
(例1)
「速度を250ノットに減速して下さい。」
→ " REDUCE SPEED TO 250 KNOTS "
( リデゥース スピード トゥー ツー ファイフ ゼロ ノッツ )(例2)
「対地速度は190ノットです。」
→ " GROUND SPEED 190 KNOTS "
( グラウンド スピード ワン ナイナー ゼロ ノッツ )(例3)
「マッハ091です。」
→ " MACH 091 "
( マック ポイント ナイナー ワン )
※高度計規正値
気圧高度計が正確な高度を測定できるようにするための補正値で、通常はインチ単位のものが使用されますが、航空機の種類によりヘクトパスカル単位を使用するものもあります。
高度計規正値は「QNH」(キューエヌエッチ)と呼びます。
なお、フライトレベルを使用する場合の高度計規正値は「2992」インチ(「1013」ヘクトパスカル)と定められています。
(例1)
「高度を2500フィートまで下げ、その高度を維持して下さい。」
→ " DESCEND AND MAINTAIN 2 THOUSAND 5 HUNDRED "
( ディセンディング アンド メインテン ツー タウザンド ファイフ ハンドレッド )(例2)
「13000フィートに到達したら報告して下さい。」
→ " REPORT REACHING 13 THOUSAND "
( リポート リーチング ワン スリー タウザンド )(例3)
「フライトレベル350まで上昇して、その高度を維持して下さい。」
→ " CLIMB AND MAINTAIN FL350 "
( クライム アンド メインテン フライトレベル スリー ファイフ ゼロ )(例4)
「高度計規正値は2996です。」
→ " QNH 2996 INCHES"
( キューエヌエッチ ツー ナイナー ナイナー シックス インチーズ )
- 距離の表現方法
距離に関する表現は次の2つがあります。
- マイルによる距離
航空機、無線標識、滑走路などのお互いの距離を表わすために使用し、「マイル」を使用します。但しこのマイルは「海里」(Nautical Miles)を使用します。「NM」と略されることもあります。
数字は一桁ずつ区切って読みます。
【マイルによる距離の基本形】
○○○ MILE
(マイル)
- メートルによる距離
視程などを表わすために使用します。
数字は通常、千フィート単位また百フィート単位に読みます。
【メートルによる距離の基本形】
○○○ METER
(メーター)
なお、キロメートル(KILO METER)もよく使用されます。
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